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「ラップ工場」

家庭用のラップは「ポリ塩化ビニリデン」「ポリエチレン」「ポリ塩化ビニル」などが原料です。このうち「ポリ塩化ビニリデン」は加熱に強く、電子レンジにかけることが出来るものとして、広く普及しました。
今回は「ポリ塩化ビニリデン」を原料にしたラップを紹介します。

 

 
  まず、原料の「ポリ塩化ビニリデン」を製造するには多くの過程が必要です。
「石油」を精製して「ナフサ」と呼ばれるガソリン留分を得て、これを分解すると「エチレン」が出来ます。この「エチレン」を塩素反応させると、「塩化ビニルモノマー」となり、さらに「塩化ビニリデンモノマー」となります。
 
さらに「塩化ビニリデンモノマー」「塩化ビニルモノマー」を合わせると、共重合反応がおき、「ポリ塩化ビニリデン」が作られます。
 

 

ラップは「インフレーション法」という方法で作られます。原料の「ポリ塩化ビニリデン」を加熱し、とかしてから金口から絞り出します。
同時にチューブ状に出たプラスチックに空気を入れ、風船のように膨らませます。出来上がったものを巻き取っていけば、チューブ状のシートが出来上がります。両端を切り開けば2枚のフィルムができ、一定の長さに切断して巻き取れば出来上がりです。