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「スキー板工場」
   スキーには色々な種類があり、その種類ごとに形状・寸法・要求される素材・構造・製造方法が採られています。
今回はその中でも代表的な一体成形法と呼ぶ製造法をご紹介します。
 
 

 スキー板は多数の素材で構成されています。芯材にはブナやサワグルミなどの木材、滑走面となるポリエチレンシート、その左右にあるエッジとなる炭素鉄、上面となるABSシート、剛性や強度を担うFRP(グラスファイバー)やジュラルミン(アルミ合金)などです。

 
   まず、その多数の素材を所定の寸法・形状に加工します。そして、接着剤となるエポキシ樹脂を塗り、スキー形状の金型の中に、滑走面から順に組み付けていきます。
 
   こうしてその金型をプレス機械にセットし、圧力をかけながら約100度の熱を加え、20分ほど保持します。
 トップ面・表面・サイドなどのばりを研磨して取り除けばスキーの原型が出来上がります。
 
   そして仕上げの工程で、上面に印刷板の図柄をスキーにのせて、約220度の加熱とともにローラーで圧着させます。
 
 その上にカーテン状に落ちるアクリル樹脂の下をくぐらせ、クリアー塗装を施せばスキー板の完成です。