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プラスチックの見分け方

正確な種類はわかりません。特に各材料とも複合化が進んでいるため、区別がつきにくくなっています。しかし、いくつかの方法で見当をつけることはできます。たとえば、外観観察、曲げる、燃やす、水に漬けるなどの方法です。

[1] 概観観察
この方法で問題なのは、プラスチックは自由に着色できるという点です。したがって、着色されているかをまず確認する必要があります。着色されていないとして、外観から次のようなことがいえます。例外はありますが大体の見当はつけられます。

・ 透明なプラスチック
ポリスチレン、アクリル樹脂、AS樹脂、ポリカ−ボネ−ト、塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマ−

・ 乳白色
ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリアセタ−ル

・ 透明感のある淡黄色
ポリアミド(ナイロン)

・ 不透明な淡黄色
ABS樹脂

[2] 曲げてみる
・ 割れる
ポリスチレン、AS樹脂、アクリル樹脂

・ 白化する
ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂、硬質塩化ビニル樹脂

・ 柔らかい
ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマ−

[3] 燃やしてみる
・ 燃えない
熱硬化性樹脂

・ 黒い煙
スチレン系樹脂、ポリウレタン

・ 黒いカス
ポリアミド

・ ワックス臭
ポリエチレン、ポリプロピレン

・ 刺激臭
塩化ビニル樹脂、ポリアセタ−ル、フェノ−ル樹脂

・ 甘い香り
ポリアミド

[4] 水に漬ける
水に浮く
ポリエチレン、ポリプロピレン

 なお、用途によっては下記の例のような特定の材料の“指定席”になっているものがあるので、これの“質感”をつかんでいくと、材料を推定するのに役立ちます。  カセットケ−ス(ポリスチレン)・テレビ、ラジオの外装(ハイインパクトポリスチレン)・バケツ(ポリエチレンまたはポリプロピレン)雨樋(硬質塩化ビニル樹脂)電線被覆(軟質塩化ビニル樹脂)・CD(ポリカ−ボネ−ト)・LD(アクリル)

【初歩から学ぶプラスチック参照】